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ラブ・アクチュアリー

ラブ・ストーリーの映画が数多く作られる理由は、より多くの人に訴えられる素材だからです。それは誰もが恋愛を経験しているので感情移入がし易いからです。映画もビジネスですから、より多くの人に観て貰わなければなりません。そういう意味でラブ・ストーリーは手堅い素材なのです。しかも、この映画はあらゆるラブ・ストーリーを盛り込んだダイジェスト版のような作りになっています。
 「親友の恋人に惚れた男の話」「言葉が通じない異国の男女の恋」「高嶺の花の少女に恋する少年の話」「恋に臆病なOLの話」「亭主の不倫に悩む妻の話」など。他にも「落ちぶれたロックスターが再起する過程で本当に大切なのは苦楽を共にしたマネージャーと気付く友情の話」や「代役俳優と代役女優の慎ましくもお互いを思いやる優しい恋」なんてのも盛り込まれています。
 一つ一つの話に意外性や新しさはありません。むしろ、それぞれの話では映画一本作るのは無理だから、ダイジェスト版にしてみましたみたいな感じです。ただ、一本の映画にする上で全く関連の無い話を並べるのは無理があるので登場人物にリンクを貼ってます。誰々と誰々が兄妹であるとか、友人であるとか、住んでる街が一緒だとか。でも逆にそうした発想がこの映画の新しさと言えるでしょう。
 個人的に好きな描写が三つありました。一つはポルトガル人のオリーリアがイギリス人作家のジェイミーに愛を告白するシーン。「お別れが悲しいわ。不器用に打つタイプ。下手くそな運転・・・・」なんてことを言います。言葉は通じてないのですが、相手の欠点を好きだというと何か真実の愛だと感じさせます。
 もう一つは妻に死なれたダニエルが葬式でスピーチするシーン。亡き妻は「私を送るのはあなたじゃない。ベイシティ・ローラーズよ」という言葉を遺していて、曲がかかります。葬式に相応しくない明るい曲ですが、少しでも悲しみを和らげて欲しいと考えていた妻の優しさというか想いが感じられてジーンときました。
 最後は、代役俳優のジャックとジュディの話です。ジャックは同じく代役女優のジュディをクリスマス・デートに誘ってOKを貰います。この二人は濡れ場シーンばかりやっているのですが、ジャックは「僕はシャイでなかなか人を誘えなくて」とジュディの股の下で言います。「どこがシャイやねん!」とツッコミたくなりますが、シャイだからこそ代役俳優なのでしょう。
 何と言っても、これだけ多くの人物が出てくるのに凄く分かり易く作られていたのが驚きです。俳優達のキャラクターを活かしたキャスティングも良かったし、また俳優たちもそれに応えています。観た後に何とも言えない幸せな気持ちになりました。

ラブ・アクチュアリー
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2005/01/01)
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おすすめ度の平均: 4.55
5 小さな幸せがいっぱい詰まった物語
4 なごみます
5 幸せのおすそ分け



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マッチスティック・メン

【ストーリー】
 病的に潔癖症のロイ(ニコラス・ケイジ)と、その相棒のフランク(サム・ロックウェル)は詐欺稼業を営み、上々の成果を上げていた。仕事に没頭する時だけロイは潔癖症を忘れ、本来の自分を取り戻す。そんなある日、突然ロイの実の娘・アンジェラ(アリソン・ローマン)が現れる。詐欺を教えてとせがむ娘についつい手腕を披露するロイ。しかしそれをキッカケに彼らの人生は思いがけない展開を迎える・・・・。
【感想】
 とにかく脚本が素晴らしいです。ストーリーの流れは大きく二つ合って、一つは「ロイと突然現れたロイの娘・アンジェラとの心の交流」、もう一つは「ロイと相棒のフランクが仕掛けようとする大きな詐欺」の話。そして、ラストにはその二つが絡み合って、もう一つの裏のストーリーが明らかになります。いわゆる大どんでん返しがある訳ですが、気持ち良く騙されました。ラストに意外性のある映画は『スティング』『猿の惑星』『シックス・センス』など多数ありますが、こんなに後味の良い、爽快な騙され方をしたのは初めてかもしれません。
 ただ、勿論そのどんでん返しが売りの映画ではなく、ロイが人間として大きく成長していく姿がキチンと描かれていて、気持ちのいい映画です。
 個人的に感心した伏線の上手さが二つあります。一つは潔癖症でカーペットのシミや汚れが異様に気になって仕方がないロイが、ラストではそのカーペットを売っているという設定。これはロイの成長の証です。もう一つは犬好きのアンジェラ。ロイは犬の置物の中に大金と銃を隠しているのですが、アンジェラは犬好きだから、それに気付いてしまうという伏線。また、ロイのために買ったプレゼントが犬の灰皿、そしてラストではシェパードを飼い始めたのでカーペットを買いに来て、ロイと再会します。こういうディテールがキチンと作られているので気持ち良かったです。脚本が良ければ、お金をかけなくてもこんなに面白い映画が作れるという好例です。

マッチスティック・メン 特別版
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おすすめ度の平均: 4
4 予備知識持たぬ楽しさ
4 彼女は最高のセラピスト!?



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ミスティック・リバー

【ストーリー】
 ボストンのダウンタウンに近い、イーストバッキンガム。同じブルーカラー地区でありながら、ショーン(ケビン・ベーコン)は岬の一戸建てに住み、ジミー(ショーン・ペン)とデイブ(ティム・ロビンス)は集合住宅に住んでいた。友情と呼ぶには幼すぎる絆。それでも、眩しい光だけを見つめて無邪気に戯れていた少年時代。もし、あの出来事が無かったら・・・・。ボクらはこれ程の悲しみを知らずにすんだかもしれない。

【感想】
 WOWOWで録画しておいたのを観ました。「ミリオンダラー・ベイビー」に続き、クリント・イーストウッド監督作品を二本続けて観たわけですが、これも胸にドーンと残る作品です。観終わった後に爽快感は無く、ずっと心に引っ掛かるような感じです。「この感覚は何だろう?」ということで少し考えて見ます。
 作品の特徴としては、目を引くようなアクションシーンなどの見せ場があるわけでもなく、登場人物のテンションが上がるわけでもなく、暗い映像で淡々とストーリーが紡がれていきます。このいかにもハリウッド映画的ではないところが、ストーリーにリアリティをもたらせているのかもしれません。しかし、「ジミーの最愛の娘・ケイティーを殺したのは誰?」ということで視聴者を最後まで引っ張っていきます。また登場人物のテンションは上がらないものの人物描写の掘り下げは深く、その演技に引き込まれます。いわゆる聖人君子のような人物は一人もおらず、それぞれ自分の信念に基づいて行動しています。例えば、『最愛の娘を殺した犯人を自分の手で殺す』、『夫が殺人を犯しても、その夫を正しいと言い切る妻』、こういった描写はテレビではありえません。殺人を犯した人間は必ず裁かれなくては後味が悪いですし、そもそも殺人を肯定するような描写だと誤解されるからです。でも、実際に自分の娘が殺されれば、誰でもそういった感情を持ちえます。つまり、世間的にはタブーな描写でも、その登場人物ならこうするというところにリアリティがあるから作品として成立していると言えるのでしょう。ショーン・ペンとティム・ロビンスがオスカーを取っていることがその裏付けです。
 映画とはストーリーを語るものではなく、その人物が何を感じ、どう動くかということを見せるものだということを改めて感じさせられました。


ミスティック・リバー
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おすすめ度の平均: 4.45
5 被害者の親の気持ちと加害者の家族愛と友情がテーマ
5 むずかしい
4 現実は無慈悲



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ミリオンダラー・ベイビー(試写会)

【ストーリー】
 「自分を守れ」が信条の老トレーナー、フランキー(クリント・イーストウッド)は、23年来の付き合いとなる雑用係のスクラップ(モーガン・フリーマン)と、昔ながらのジム、ヒット・ピットでボクサーを育成している。有望株のウィリーは、教え子を大事に思う余りタイトル戦を先延ばしにするフランキーにしびれを切らし、別のマネージャーの下へと去ってゆく。そんな折、フランキーの前に現れた女性ボクサー、マギー(ヒラリー・スワンク)。マギーはフランキーの指導を乞うが、昔気質のフランキーは女のボクサーを認めようとしない。だが連日ジムに通い詰めるマギーの一本気さに、やがてフランキーの心も揺り動かされ始めるのだった。

【感想】
 試写会ですのでネタバレ無しで書きます。久しぶりに泣ける映画を観ました。舞台はとある田舎の片隅、ヒーローなんて出てきません。不器用ながらも誠実に生きている人たちのお話です。予備知識無しで観に行ったのですが、前半は「ロッキー」みたいな感じでした。しかし、後半は「●●コ●●●の●●」・・・・。
 フランキーは手塩にかけて育てたボクサーに去られ、マギーもまた家族とは心が通じ合っていなくて孤独です。そんな二人がボクシングを通じて心を通わせていきますが・・・・・。人間誰でも人生は因果応報って信じたいものです。「真面目に頑張れば報われる。きっといいことがある」みたいな。けれど、ヒラリー・スワンク演じるマギーは予想もしなかった苦難に陥れられていきます。
 ストーリー作りにおいては、『なるべく早く主人公に感情移入させて、あとはひたすら主人公を苦難に立たせて追い詰めろ』という鉄則があります。そうすれば、観客はその映画にどっぷりハマり、最後に主人公が目的を達した時にカタルシスを感じるというわけですが、この映画は最後まで主人公を苦難に立たせ続けます。モーガン・フリーマン演じるスクラップが最後にマギーの人生について、ひと言語りますが(このセリフが泣かせます)、彼女の人生が素晴らしいものだったかどうかは観た人間がそれぞれ自分で解釈するしかありません。
 とにかく三人の演技が素晴らしく、心に沁みる映画です。


ミリオンダラー・ベイビー


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交渉人 真下正義

【ストーリー】
OD2から1年後の2004年12月24日、雪乃とクリスマス・イブのデートの約束をしていた警視庁交渉課準備室課長の真下は、その日の午後、突然、室井管理官から呼び出しを受ける。警視庁史上、最悪の緊急事態が発生。東京の地下鉄の最新鋭実験車両(通称:クモ)が何者かに乗っ取られたのだ。網のように張り巡らされた大都市・東京の地下鉄の盲点を突く犯行。乗降客200万人の命が、爆走するたった1両の車両によって危険にさらされる。犯人の狙いは、身代金?それとも・・・?

【感想】
 邦画でこれだけ観る前に期待感を抱かせるというのがまず凄いですね。「踊る」のスピンオフというパッケージ感を出しつつ、地下鉄パニックというスケール感も出したりして、ある意味宣伝の勝利です。ユースケも主役ということで変に力んだ演技をせずに、普段通りの真下を演じていた事に凄く好感が持てました。ストーリーもスピーディで2時間15分という時間を感じさせませんでした。地下鉄パニックをやる以上、鉄道マニアの人たちを納得させられなければ失敗だと思うんですが、その辺も凄くよく出来ていました。地下鉄には一般人には決して知らされない「ある事実」があるという風に知的好奇心も煽ってましたしね。

 本広監督が「自分が持てる全てのテクニックを使った。OD2より面白い」みなたいなことを記者会見で言っていました。ですから、その辺のことについて少し書いてみたいと思います。まず本広監督の作風ですが、いい意味でハリウッド的ですよね。非常に観客に親切です。鉄道の仕組みだとか専門用語とか結構出てくるんですけど、全て映像で説明するんです。スピルバーグが「ジュラシック・パーク」でその施設がどういうものかを説明する時に、アトラクションのツアー風に描写していた事を覚えている人もいると思うんですが、正にそんな感じです。登場人物も最初に登場した時は必ず名前で呼ばれますし、とても分かりやすいです。
 また、これは良いのか悪いのか分かりませんが、ハリウッド映画をパクリまくっています。これは本広監督の作風なのか、「踊る」関係がそういう方向性で作るという確信犯なのか。まぁ、恐らく後者でしょうけど、例えば真下と木島の関係は「ダイハード」のブルース・ウィリスと黒人警官です。木島が何もないビルのフロアで真下と無線でやり取りするシーンは正にそうです。そもそも「ダイハード」もクリスマス・イブに事件が起こる設定です。そして地下鉄車両の「クモ」、これは「ターミネーター」です。「クモ」から見た映像が赤いデジタル風ですし、最後に「クモ」が動かなくなる時、カメラの瞳孔(?)が閉じていく様子が正にターミネーターが力尽きる時と同じ。で、最後まで犯人が姿を現さないのは「激突」です。どちらも暴走し、最後に車が爆発します。映画好きな人は思わずクスッとなります。勿論、いい意味でです。「本広監督、ホントにハリウッド映画好きなんだなぁ」って感じです。ただ、変に笑いにこだわっているところはどうかと思います。ハッキリ言って、この映画には笑いはいりませんでした。緊張感があるシーンで笑いを取ろうとするので、観ている側は「ここ笑うところ?」って戸惑ってしまって笑えないんです。笑えたのは「國村隼が誰とコンサートに行くか?」のところだけです。この映画はヒットするでしょうし、またヒットして欲しいです。邦画でも観る前からワクワクするような映画がもっと増えて欲しいですからね。

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インファナル・アフェア3

【ストーリー】
 潜入警官のヤンが殉職して10ヶ月。警官として生きる決意をしたラウは、事件について「ヤンを撃ったのは潜入マフィアのラムで、そのラムを自分が射殺した」と証言し、一時的に庶務課へ移動となる。その間ラウは、警察内に残る潜入マフィアを自らの手で始末してきた。ある日、保安部のヨン警視の部屋で、巡査部長のチャンが自殺する。内務調査課へ復帰したラウは、ヨンが潜入マフィアであるとにらみ、その身辺を調べ始めるが…。

【感想】
 完成度高かったです。ただ登場人物も多いし物語が複雑だったので、一言で感想を述べるのは難しいですね。
 物語の核は、ヤンの死によって善人として生きる事を決意したラウが、自らの正義を貫くために警察内の潜入マフィアを始末しようとする話と第一作同様、善人として生きながらもマフィアの一員であることに葛藤するヤンの話ですね。ヤンの方はケリー・チャンとのロマンスが深められていました。今作のメインは、そのラウとレオン・ライ演じるヨンのコン・ゲーム(騙し合い)です。観客も当然、ラウに感情移入して観てるんですが、実は・・・・というのが最後のドンデンです。
 第一作ではヤンが潜入マフィアだという事実を知るのはウォン警視だけという話だったと思いますが、実は違ったというオチでした。第一作はそのウォン警視が死んで、ヤンはこれからどうなるの?って感じで物語りにのめり込んだんですけどね。因みにこれは、映画「フェイス/オフ」で、情報を得るために顔を取り替えて刑務所に潜入したトラボルタ(顔はニコラス・ケイジ)が、その事実を知っている人間全員をニコラス・ケイジ(顔はトラボルタ、ややこしい)に殺されて、一生刑務所暮らしになっちゃう!っていうのと通じるものがありましたね。2の感想でも書きましたが、設定といい、エピソードといい、やっぱりパクってますね。(トレースっていう感じですが)
 これから3を観るという方は、話が緻密ですから観る前にもう一度1と2を観る事をお勧めします。満足度は高かったです。


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華氏911

【内容】
 ブッシュ大統領を徹底批判するマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー作品。ブッシュの大統領当選時における選挙疑惑や、同時多発テロ前後の彼の行動、ブッシュ家とビンラディン一族の意外な繋がりなど、彼の経歴や言動から大統領としての資質を問い正すというもの。

【感想】
 これを観たら誰でも「ブッシュは許せない!」と思ってしまうと思う。9.11が起きた時の彼の行動を見てたら、日本の前首相のことを思い出した。でも、「じゃあ何でブッシュは再選したのだろう?」「彼を支持する人は彼に何を期待してるんだろう?」 って考えてしまいます。
 よく言われることですが、ニュースは一つの情報だけじゃなく、様々な情報を集めて何が正しいかを自分で判断しなければいけません。この映画も出来れば「ブッシュを指示する人たち」のエピソードも欲しかったです。ただ単に反戦キャンペーンに乗っかるだけじゃなく、「問題はどこにあるのか?」「自分に何が出来るのか?」なんてことを考えさせられました。



華氏 911 コレクターズ・エディション
ジェネオン エンタテインメント (2004/11/12)
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5 軽いタッチで描いた渾身の一撃。
5 戦争とは何か?
5 印象に残った言葉…



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