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ミスティック・リバー

【ストーリー】
 ボストンのダウンタウンに近い、イーストバッキンガム。同じブルーカラー地区でありながら、ショーン(ケビン・ベーコン)は岬の一戸建てに住み、ジミー(ショーン・ペン)とデイブ(ティム・ロビンス)は集合住宅に住んでいた。友情と呼ぶには幼すぎる絆。それでも、眩しい光だけを見つめて無邪気に戯れていた少年時代。もし、あの出来事が無かったら・・・・。ボクらはこれ程の悲しみを知らずにすんだかもしれない。

【感想】
 WOWOWで録画しておいたのを観ました。「ミリオンダラー・ベイビー」に続き、クリント・イーストウッド監督作品を二本続けて観たわけですが、これも胸にドーンと残る作品です。観終わった後に爽快感は無く、ずっと心に引っ掛かるような感じです。「この感覚は何だろう?」ということで少し考えて見ます。
 作品の特徴としては、目を引くようなアクションシーンなどの見せ場があるわけでもなく、登場人物のテンションが上がるわけでもなく、暗い映像で淡々とストーリーが紡がれていきます。このいかにもハリウッド映画的ではないところが、ストーリーにリアリティをもたらせているのかもしれません。しかし、「ジミーの最愛の娘・ケイティーを殺したのは誰?」ということで視聴者を最後まで引っ張っていきます。また登場人物のテンションは上がらないものの人物描写の掘り下げは深く、その演技に引き込まれます。いわゆる聖人君子のような人物は一人もおらず、それぞれ自分の信念に基づいて行動しています。例えば、『最愛の娘を殺した犯人を自分の手で殺す』、『夫が殺人を犯しても、その夫を正しいと言い切る妻』、こういった描写はテレビではありえません。殺人を犯した人間は必ず裁かれなくては後味が悪いですし、そもそも殺人を肯定するような描写だと誤解されるからです。でも、実際に自分の娘が殺されれば、誰でもそういった感情を持ちえます。つまり、世間的にはタブーな描写でも、その登場人物ならこうするというところにリアリティがあるから作品として成立していると言えるのでしょう。ショーン・ペンとティム・ロビンスがオスカーを取っていることがその裏付けです。
 映画とはストーリーを語るものではなく、その人物が何を感じ、どう動くかということを見せるものだということを改めて感じさせられました。


ミスティック・リバー
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5 被害者の親の気持ちと加害者の家族愛と友情がテーマ
5 むずかしい
4 現実は無慈悲



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