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コールド・マウンテン

【内容】
南北戦争末期。南軍の兵士インマンは瀕死の重傷を負い病院へ収容された。従軍して三年になるインマンにとって、故郷コールドマウンテンで彼の帰りを待ち続ける恋人エイダだけが心の支えだった。病院でエイダからの手紙を受け取ったインマンは、ついに死罪を覚悟で脱走を図り故郷へ向かって歩み出す。一方その頃、インマンの帰りをひたすら待ち続けていたエイダは愛する父の急死という悲劇に見舞われていた。一人では何も出来ない彼女は途方に暮れるばかりだった。しかし、彼女は流れ者の女ルビーに助けられ、2人は次第に友情を育んでいった…。
【感想】
 観る前は155分という長さ、しかも戦争によって引き裂かれた愛みたいなところに二の足を踏みました。個人的には戦争映画はあまり好きではありません。作り手側は戦争を題材にすると、物語にカセが作り易く、また「戦争=悪」みたいな大義名分を掲げられるので取り扱いやすいんでしょうけど・・・・。
 そんな訳であまり期待せずに観た訳ですが、面白かったですし勉強になりました。幹となるストーリーは、「インマンが脱走兵は死刑という掟を知りつつ、遠い故郷で待つ愛するエイダに会うために困難な道を歩む」というものです。当然、その過程は過酷でインマンは何度も命を落としそうになります。ただ、このコンセプトはありきたりです。恐らくこれだけの話だったら映画化はなかったでしょう。このテーマの名作には『誓いの休暇』という映画があります(三日間の休暇を与えられた兵士が故郷で待つ母親に会いに帰るというお話です。インマンのように命の危険にはさらされませんが、三日しかないという時間のカセが効いています)。
 『コールド・マウンテン』の新しさ、面白さはインマンの帰りを待っている側のエイダにもドラマがあることです。エイダは唯一の家族である父親を突然亡くし、生活力の無い彼女は生きていくのも困難な状況に陥ります。そこに流れ者の女・ルビーが現れてエイダは逞しく生きる術を身につけていきます。このルビーが現れる30分過ぎから、映画はグッと面白くなります。恐らく観ている人の誰もがそう感じたからルビー役のレニー・ゼルウィガーがオスカーを受賞したのでしょう。
 この作品は原作があるそうですが、恐らく作者の発想はこうだったと思います。「インマンが故郷に帰るだけの話だったら、ありきたりだし新しさが無い。じゃあ、待っている側のエイダの話も盛り込もう。ただ、待っているだけの女性に魅力は無いなぁ。戦争映画で魅力的な女性キャラクターと言えば・・・・『風と共に去りぬ』のスカーレットだ! よし、スカーレットの愛情部分と逞しさの部分をエイダとルビーという二人のキャラクターに分けて描こう」
 『タイタニック』は、「タイタニック号の悲劇」という現実の話と『ロミオとジュリエット』を組み合わせた話だとジェームズ・キャメロンは語っています。こんな風に過去の名作を組み合わせることによって新しい話を生み出しているんですね。

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理由なき反抗

【内容】
17歳の少年ジム(ジェームズ・ディーン)は泥酔のため、集団暴行事件の容疑者として警察に連行され、そこで夜間外出で保護を受けた少女ジュディと出会った。ジムの一家は転居続きで、つい最近この街へ来たばかりだった。ジムの父親は意志薄弱で、家庭は男まさりの母親が切り回していた。翌朝、新しい学校であるドウスン・ハイ・スクールへ登校の途中、ジムはジュディに出会ったが・・・・。
【感想】
 これもまた半世紀前の作品です。『エデンの東』や『ジャイアンツ』は観ていたのですが、この作品は初観賞です。三作品に共通するのは、ジェームズ・ディーンが傷つき易い若者を演じているということですが、彼が生きていればその後一体どんなキャリアを積んだのでしょうね。
 この映画については、もう語り尽くされている感があるので、ちょっと個人的に感じたことを書いてみたいと思います。それは、あの『バック・トゥー・ザ・フューチャー』はこの作品を下書きにしてるということです。
 まず『理由なき反抗』のジムは「チキン(腰抜け)」と言われると怒りますが、『バック~』のマーティも同じです。「チキン・レース」と呼ばれる度胸試しのシーンも両作品に出てきます。また、主人公の父親はどちらも情け無い男です。ジムはそんな父親に苛立ちを感じていて、マーティもまたそんな父親を歯がゆく思っています。それにマーティの母親・ロレーンの若い頃のファッションですが、ピンクの服といい髪型といい、『理由なき反抗』のヒロイン・ジュディのそれとそっくりです。
 この作品は『ウエストサイド物語』や『イージー・ライダー』などの作品に影響を与えたとも言われていますが、当時はそれだけ斬新な映画だったのでしょう。

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4 ジェームス・ディーンが主演だけど…
5 貴重な映像に感激




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監獄ロック

【内容】
ビンス・エバレット(エルヴィス・プレスリー)は気さくな好青年だが、気の短いのが玉にキズ。ビンスは行きつけのビヤホールで女性をいじめる乱暴者を見かねて注意したことから大喧嘩になり相手を殴り殺してしまう。刑務所内で元フォーク・シンガーのハンク(ミッキー・ショーネシー)からギターの手ほどきをうけたビンスは、シャバに出たら2人で組んで舞台に立つ契約を結んだ。一足先に出所したビンスはある小さな酒場の舞台に立ったが・・・・。

【感想】
 半世紀も前の映画ですが、テンポもよく退屈させない映画です。ストーリーは典型的なサクセス・ストーリーなのですが、半世紀後の現在に観て典型的と感じるという事はこの映画が後の映画に大きな影響を与えたということなのでしょう。
 一つだけ注文があるとすれば、サクセスストーリーなので、その成功ぶりをもっと大袈裟に描写して欲しかったですね。囚人から大スターへという振り幅は大きく設定されていますが、テレビに出演したりレコードがバカ売れしてるらしいという描写だけではイマイチ実感が湧かないです。やはり熱狂する大観衆を前にして歌うという描写が欲しかったです。プレスリーという名前は聞いたことがある、映像も時々見たことがある、という程度でしたが、この映画を観ると彼の魅力がよく分かりました。

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5 これでエルビスのファンになりました!



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最後の恋のはじめ方

【内容】
NYを舞台に独自の基本ルールで恋愛下手な多くの男性を幸せに導いてきたデートコンサルタントのヒッチ(ウィル・スミス)。会計士のアルバートも彼のおかげで高嶺の花のアレグラとの恋愛を実らせようとしていた。しかし、女性記者のサラと出会ったことから、ヒッチの恋愛理論が狂い始める。サラの前ではいつもの演出が上手く行かないまま、ヒッチの心は彼女の魅力に動かされ始めていた-。

【感想】
 ちょっと前に『N.Y.式ハッピー・セラピー』という似た内容の映画を観たので、これも観てみました。どちらも恋のアドバイス役がいて・・・・というお話です。
 小気味いいテンポでストーリーが展開し、笑いも随所に散りばめられ、非常に楽しかったです。また音楽が良かったなぁという印象です。
 ストーリーの概略はこうです。大学時代に恋人を他人に奪われた主人公ヒッチは、その悔しさをバネに女性の心を掴む方法を研究し、現在はデートコンサルタントをしています。自分のように辛い想いをしている男性のために適切なアドバイスを送り、次々と恋を成就させているのですが、いざ自分の恋愛になると・・・・。そんな彼が自分の恋を実らせるというお話です。
 登場人物では、会計士のアルバートが良かったです。超金持ちのアレグラに片想いをしていてヒッチに助けを求めてくるのですが、ドジでおっちょこちょいで何故か自分の奇妙なダンスに自信を持っています(^_^;)。ただアレグラへの想いが非常に純粋なので感情移入してしまいますね。また彼に対するヒッチのアドバイスは適切でデートコンサルタントという仕事の内容もよく分かります。
 ただ、もう少しデートコンサルタントの仕事について踏み込んで欲しかった気がします。ヒッチはいい暮らしをしているのですが、コンサルタントの料金体系はどうなっているのか? 相手の女性の調査はどうやっているのか? などです。アレグラに関しては有名人なのでネットで検索している描写がありましたが、一般人の場合はどうなのか? ということです。また彼がどのようにして女性心理を理解出来るようになったのかという描写も欲しかったですね。恐らく心理学の本や恋愛のマニュアル本のようなモノを読んで研究したのでしょうが、その描写がなかったです。例えば、女性心理を学ぶためにヒッチは女装して女性に人気の店に潜入するみたいな描写があれば、グッと面白くなるような気がしました。
 またヒッチが惚れるヒロイン役の女性記者・サラの描写が淡白なのが難点です。仕事が生きがいのキャリアウーマンで男に全く興味無しという、いわゆるステレオタイプのキャラクターです。彼女はどうして男嫌いなのか? まぁ、恐らく以前に浮気性の男と付き合ったことがあるとか、前の彼が実はゲイだったなんていう理由でしょうけど、そこが不足していました。また、ヒッチが彼女に惚れる理由もイマイチ良く分かりません。美人だからなんていう理由では観客は納得しません。ですから、バリバリのキャリアウーマンで男嫌いの彼女を、最初ヒッチは「自分のテクニックを証明するために彼女を落としてみせる」なんていう動機で口説こうとするのですが、彼女との交流の中で彼女の意外な一面や過去を知り、次第に本気で好きになっていく。こういったストーリーにした方が良かったような気がしますね。


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アルカトラズからの脱出

【内容】
深夜、1人の囚人フランク・モリス(クリント・イーストウッド)がアルカトラズ島刑務所へ護送されてきた。彼は、米国各州の刑務所で何度か脱走を企てたために脱走不可能といわれるこの刑務所に送り込まれたのだ。問題囚ばかりが収容されているこの刑務所は、冷酷な所長ウォーデン(パトリック・マクグーハン)の下で厳重な警備体制がとられていた。この警備の裏をかいて脱出に成功しても外は一面の海。潮の流れが早く、冷水のため、泳ぎきるのは不可能に近い。知能指数のきわめて高い新入りモーリスは、特に所長に目をつけられてもいる。果たしてモリスは・・・・。

【感想】
 脱走モノと言えば、『大脱走』『穴』『ショーシャンクの空に』などが有名です。このジャンルに人がカタルシスを感じるのは誰もが少なからず、鬱屈した現実から逃避したいと心のどこかで考えているからかもしれません。
 ストーリーは全編に渡って刑務所内のシーンだけで展開されますが、緊張感があり退屈させない映画です。脱走の緊張感を高めるために、前半は冷酷な所長の存在をクローズアップさせ、またアルカトラズ島刑務所がいかに厳重な警備が施されているかをアピールしています。例えば、過去に脱獄に成功した者はいない、囚人三人に看守が一人ついている、鉄格子一本は鋼鉄の筒に鉄芯が六本入れられている、トンネルを堀ろうにも岩盤の島のため困難、それに海は本土まで二キロあり潮の流れが速い上、水温は低くたちまち手足が凍える、などです。これらの描写で脱走に緊迫感を与えています。
 ストーリーは脱走が成功するかどうかの話だけですので、今回は別の観点から分析してみたいと思います。感じたのは『ショーシャンクの空に』は明らかにこの映画をベースに作られているということです。類似点を挙げると、「主人公が脱獄に使う道具を隠す場所は共に聖書の中」「冷酷な所長の存在」「掘った壁の砂を外でさりげなくばら撒く描写」「主人公をサポートする黒人の存在」などがあります。また、この映画にはネズミをペットとして飼っている男が登場しますが、『ショーシャンクの空に』の原作者であるスティーブン・キングは『グリーン・マイル』でネズミを登場させてもいます。また、この映画自体も鏡を使って房の外の様子を窺うという『穴』にあった緊迫感のあるシーンを取り入れています。映画はこんな風に過去の作品を参考にして、作られているんだということを改めて感じさせられましたね。

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5 繊細な内容ゆえに感動!
5 歴史的「大どんでん返し」+オマケの楽しみ?
5 あのシーンを・・・



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N.Y.式ハッピー・セラピー

【内容】
ニューヨーク。ブルックリン育ちのデイヴは、幼い頃から悪ガキ連中にいじめられても、文句ひとつ言えない気の弱い男の子だった。それから25年がたった今も、デイヴ(アダム・サンドラー)は恋人リンダ(マリサ・トメイ)とのキスに人目をはばかるほど、優柔不断で本音をぶちまけられない青年に成長していた。そんなデイヴに対してリンダは・・・・。

【感想】
 非常に分かり易いコメディ映画です。結構セリフで笑わせてもくれます。ただ、あまり感動はありませんでした。この手のコメディ映画はあまり深く考えずにサラッと観れればいいのかもしれませんが、一応作り手側には感動を与えようとしている意図が見えます。では、どうすればもっと感動する映画になったかという身勝手な分析をしてみたいと思います。
 まず、観客がその映画に乗れるか乗れないかは主人公に感情移入できるかどうかにかかっています。主人公のデイヴは幼少期から気が弱く自分の意志をハッキリ言えない情けない男で、成長した現在も昇進をちらつかせる上司にいいようにコキ使われています。映画は最初と最後で人物が変化しなければならないので、この段階で「あぁ、最後はビジッと自分の意見を通す男になるんだな」というのが分かります。ただ、気が弱い男という設定には「同情」は出来ても「感情移入」は出来ません。必死に頑張っているのに不遇であるとか、タイミングが悪くて酷い目に遭うといった描写なら感情移入も出来ますが、ただ単に気が弱いだけですからね。この人物設定というか、描き方がこの映画における最大の失敗です。
 またヒロイン役の女性にも魅力がありません。プロポーズを待つ健気な女という設定で、ルックス的にもイマイチです。脇役で出てくる女性の方が魅力的だったりします。これは人の好みによると思いますが、やっぱり恋愛を描くなら観客がその人物に恋するくらいでないとダメですね。そもそもデイヴがリンダにプロポーズ出来ない理由は、「他にもっといい女がいるかもしれないとデイヴは考えているからじゃないの」と感じてしまうからです。そう感じさせたら、この映画は根本から崩れてしまいます。「あんなに魅力的な女性にプロポーズできないなんて、余程ダメな男なんだな」と感じさせなければならない訳です。ですから、ハッキリ言ってキャスティングミスですね。
 それに対してジャック・ニコルソン演じるバディというセラピストのキャラクターはいい出来です。「恋愛小説家」のメルビンといい、こういう癖のあるキャラクターはホントに上手いですね。因みにこの映画の中でデイヴが自分の名前はメルビンだと嘘をつくシーンがあります。小ネタですかね。
 次に構成ですが、非常にオーソドックスになっています。最初は気の弱いデイヴが、最後には自分の意志をハッキリ言える男に変化を遂げる話ですから、途中はデイヴをドンドンいじめて、何とか自分の意志を言えるような男に変えなければなりません。ですから変人のバディと同居させたり、幼少期のいじめっ子と対決させたり、恋人リンダの昔の彼氏を登場させたりしてデイヴを煽ります。そして最後にはバディとリンダが恋に落ちたという事件を持ってきます。いくら気の弱いデイヴでも変人のバディに恋人を奪われるわけにはいきません。そうして、やっとプロポーズをする訳です。プロポーズの場所はヤンキースタジアムです。「ラブ・アクチュアリー」のプロポーズシーンもそうでしたが、ヒロインが大勢の前でプロポーズされるというシーンが目立ちます。これは恐らく、大勢の前で告白されることで、「私はこんなに愛されているのよ」という女性の自尊心を満足させるシーンなのでしょう。
 冒頭にも書きましたが、笑うことは出来ます。よくアメリカのコメディ映画は日本人には笑えないなんてことを言いますが、この映画は非常にベタで、天丼(一つの笑いを観客が忘れたころに二度三度繰り返すこと)なんかも使っていますしね。

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