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N.Y.式ハッピー・セラピー

【内容】
ニューヨーク。ブルックリン育ちのデイヴは、幼い頃から悪ガキ連中にいじめられても、文句ひとつ言えない気の弱い男の子だった。それから25年がたった今も、デイヴ(アダム・サンドラー)は恋人リンダ(マリサ・トメイ)とのキスに人目をはばかるほど、優柔不断で本音をぶちまけられない青年に成長していた。そんなデイヴに対してリンダは・・・・。

【感想】
 非常に分かり易いコメディ映画です。結構セリフで笑わせてもくれます。ただ、あまり感動はありませんでした。この手のコメディ映画はあまり深く考えずにサラッと観れればいいのかもしれませんが、一応作り手側には感動を与えようとしている意図が見えます。では、どうすればもっと感動する映画になったかという身勝手な分析をしてみたいと思います。
 まず、観客がその映画に乗れるか乗れないかは主人公に感情移入できるかどうかにかかっています。主人公のデイヴは幼少期から気が弱く自分の意志をハッキリ言えない情けない男で、成長した現在も昇進をちらつかせる上司にいいようにコキ使われています。映画は最初と最後で人物が変化しなければならないので、この段階で「あぁ、最後はビジッと自分の意見を通す男になるんだな」というのが分かります。ただ、気が弱い男という設定には「同情」は出来ても「感情移入」は出来ません。必死に頑張っているのに不遇であるとか、タイミングが悪くて酷い目に遭うといった描写なら感情移入も出来ますが、ただ単に気が弱いだけですからね。この人物設定というか、描き方がこの映画における最大の失敗です。
 またヒロイン役の女性にも魅力がありません。プロポーズを待つ健気な女という設定で、ルックス的にもイマイチです。脇役で出てくる女性の方が魅力的だったりします。これは人の好みによると思いますが、やっぱり恋愛を描くなら観客がその人物に恋するくらいでないとダメですね。そもそもデイヴがリンダにプロポーズ出来ない理由は、「他にもっといい女がいるかもしれないとデイヴは考えているからじゃないの」と感じてしまうからです。そう感じさせたら、この映画は根本から崩れてしまいます。「あんなに魅力的な女性にプロポーズできないなんて、余程ダメな男なんだな」と感じさせなければならない訳です。ですから、ハッキリ言ってキャスティングミスですね。
 それに対してジャック・ニコルソン演じるバディというセラピストのキャラクターはいい出来です。「恋愛小説家」のメルビンといい、こういう癖のあるキャラクターはホントに上手いですね。因みにこの映画の中でデイヴが自分の名前はメルビンだと嘘をつくシーンがあります。小ネタですかね。
 次に構成ですが、非常にオーソドックスになっています。最初は気の弱いデイヴが、最後には自分の意志をハッキリ言える男に変化を遂げる話ですから、途中はデイヴをドンドンいじめて、何とか自分の意志を言えるような男に変えなければなりません。ですから変人のバディと同居させたり、幼少期のいじめっ子と対決させたり、恋人リンダの昔の彼氏を登場させたりしてデイヴを煽ります。そして最後にはバディとリンダが恋に落ちたという事件を持ってきます。いくら気の弱いデイヴでも変人のバディに恋人を奪われるわけにはいきません。そうして、やっとプロポーズをする訳です。プロポーズの場所はヤンキースタジアムです。「ラブ・アクチュアリー」のプロポーズシーンもそうでしたが、ヒロインが大勢の前でプロポーズされるというシーンが目立ちます。これは恐らく、大勢の前で告白されることで、「私はこんなに愛されているのよ」という女性の自尊心を満足させるシーンなのでしょう。
 冒頭にも書きましたが、笑うことは出来ます。よくアメリカのコメディ映画は日本人には笑えないなんてことを言いますが、この映画は非常にベタで、天丼(一つの笑いを観客が忘れたころに二度三度繰り返すこと)なんかも使っていますしね。

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おすすめ度の平均: 4
4 お待ちかねでした
4 久々に笑った
3 怒っちゃだめよ




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