スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


映画評論・レビュー ブログランキングへ

Mr. & Mrs. スミス

【内容】
 ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は情熱的な恋に落ちて結婚したが、5~6年後夫婦に倦怠期に訪れる。そんなある日、二人はお互いの「裏の顔」を知ってしまう。ジョンは建築業を隠れ蓑にした凄腕の殺し屋。プログラマーのジェーンは暗殺組織のエースだったのだ。この稼業では、自分の正体を知った相手を48時間以内に始末することが暗黙のルール。こうして、二人の壮絶な夫婦喧嘩が勃発する…!

【感想】
 夫婦が二人とも殺し屋で、それを互いに隠しているという現実にはありえない設定ですが、それを大真面目にやっているところが面白いです。
 さて、この映画が作られることになった過程を企画の面から考えてみたいと思います。テーマは「夫婦間の倦怠期をいかに乗り越えるか」というありきたりなものです。話の大筋としては、【倦怠期→対立(喧嘩)→相手の本心を知って和解(より深く相手を理解する)】という展開になります。このテーマでホームドラマを作っても新鮮味がないので、企画としては成立しないでしょう。
 そこで、「殺し屋」という設定が考え出されたと思います。夫婦喧嘩の主な要因は浮気や金銭面での「隠し事」が主な理由に考えられます。この映画の夫婦は自分が「殺し屋」だということを隠していて、それが互いにばれて対立することになります。「殺し屋」なら夫婦喧嘩もマシンガンやバズーカ砲を使った派手なものになって客受けもいいということです。
 次に主人公の人物設定です。ジョンは建築業を営んでいるので、自宅倉庫を武器庫に改造していても説得力があり、ジェーンはプログラマーなのでコンピューターの最新機器を駆使して暗殺を企てたりします。ブラッド・ピットは「トロイ」で、アンジェリーナ・ジョリーは「トゥーム・レイダー」でアクション俳優としてのキャリアがあるので、肉弾戦にも迫力があります。
また監督は『ボーン・アイデンティティー』のダグ・リーマンということで、アクションシーンも巧く撮ることが期待できます。こんな様々な要素から、ヒットするということが見込まれたので、この映画は製作されたんだと思います。

映画評論・レビュー ブログランキングへ

テーマ : Mr.&Mrs.スミス
ジャンル : 映画

KING KONG

【内容】
 1933年ニューヨーク。野心家の映画監督カール(ジャック・ブラック)は、凄い冒険映画を撮影したいという野望を持っていた。そして、カールは脚本家のジャック(エイドリアン・ブロディ)と美人女優アン(ナオミ・ワッツ)を誘い、撮影クルーとともに航海に乗り出したが、船が到着したのは幻と呼ばれていた孤島(スカル・アイランド)だった。その島には想像を絶する生き物たちが生息していて・・・・。

【感想】
 最初の一時間は話がたるく眠かったですが、キングコングが登場してからは状況が一変。迫力の映像と息もつかせぬスピーディーな展開で突っ走ります。そして涙なしでは観られないラストへ・・・・。「美女と野獣の恋」、この映画こそクリスマスに恋人と観るべき映画ですね。
 モノを喋れないキングコングにこれだけ感情移入させるというのは、作り手側の立場で言うと衝撃でした。やはり人物(?)は何を言ったかではなく、どう行動したかで表現されるべきだと感じましたね。余談ですが、PING PONGと書いてピンポン(卓球)、HONG KONGと書いてホンコン(香港)なのに、KING KONGはキンコンと言わないのは何故?

映画評論・レビュー ブログランキングへ

テーマ : キングコング
ジャンル : 映画

SAYURI

【内容】
 9歳で花街の置屋へ売られた千代(チャン・ツィー)は、「会長さん」と呼ばれる紳士(渡辺謙)から優しく慰められ、いつか芸者になって会長さんに再会したいと願う。15歳になった千代は、芸者の中でも評判の高い豆葉に指導を受け、「さゆり」としてその才能を開花し、ついに会長さんと再会することになるが…。

【感想】
 花街を舞台にして、その慣習なんかを細かく描写していて興味深い映画でした。チャン・ツィーはアクションが出来る女優というイメージが強いですが、「初恋の来た道」のように好きな人を一途に想う健気な女性を演じても光る女優ですね。
 話の骨子は「シンデレラ」です。ですから「プリティ・ウーマン」や「マイ・フェア・レディ」などと同じく身分の低い女性が知識や気品を手に入れ、やがて恋する男性と結ばれるという展開です。
 まぁ、お決まりのストーリーですので、あまり気分も高揚したりしませんし、中盤から少したるかったですね。
 気分が乗らなかった理由は他にもあります。渡辺謙や役所広司、桃井かおりら日本人が一杯出てますが、みんな英語というのにやはり違和感が・・・・。千代も子供の頃から英語ペラペラです。また千代の友人のおカボ(工藤夕貴)を呼ぶ時は「パンプキン」って言うんです。「名前は訳さんでええねん!」ってツッコミそうになりました。アメリカ人は字幕で見るという慣習がないためだからですが、やっぱり違和感がありましたね。


映画評論・レビュー ブログランキングへ

テーマ : SAYURI
ジャンル : 映画

四月の雪

【内容】
 妻が交通事故に遭い重体との連絡がインス(ペ・ヨンジュン)に入る。急いで病院へ行くと、そこには妻と同乗していた男の妻ソヨン(ソン・イェジン)がいた。事故に遭った二人の所持品から不倫関係が発覚し、傷ついたインスとソヨンは同じ境遇の相手と接するうちに次第に惹かれあっていくというお話。

 日本における韓国映画の興行収入新記録ということで、最終日に観に行きました。チネチッタで見たのですが、この日は一回だけの上映ということもあり結構混んでました。主役の二人は日本でもお馴染みのヨン様とソン・イェジン(「夏の香り」「ラブ・ストーリー」)です。因みにソヨン(ソン・イェジン)の夫役で「冬ソナ」のヨングク(リュ・スンス)も出ています。事故に遭って寝ているだけでセリフはありませんが・・・・(^_^;)。

【感想】
 事故に遭った妻が実は不倫旅行中だった、そして妻の不倫相手の男の妻(ややこしい)と惹かれあっていくという設定はハリソン・フォード主演の「ランダム・ハーツ」と全く同じです。「ランダム・ハーツ」は余り心に残っていませんが(失礼)、「四月の雪」はとても心に沁みましたね。それは登場人物の心情を繊細に描写していてリアルに感じられたからです。

 さて、ここで映画の中の「リアル」について少し考えて見たいと思います。本来、映画やドラマは人によって生み出されたものですから、「リアル(現実)」ではありません。それなのにリアルと感じられるのは何故でしょう? 作り手側の立場で言えば、物語の主人公にはまず「目的」を設定します。「目的」とは主人公がその物語の中で達成しようとすることです。ラブストーリーなら恋の成就になります。「四月の雪」では、インスはソヨンに惹かれていくので、観客はこの恋が成就するかどうかということに注目します。
 主人公の目的を設定したら、次は「カセ(障害)」です。その目的を簡単に達成させないようにして、観客をハラハラドキドキさせるわけです。ラブストーリーにおいては不倫・三角関係・親の反対などがカセの定番です。つまり、「四月の雪」でも不倫になるということが最大のカセで、インスの義父もカセになります。映画の中盤で惹かれあったインスとソヨンがホテルの個室で見詰め合っている時に、義父がドアをノックします。二人の関係がばれるかもしれないというサスペンスです。
 作り手側からすると、ここで義父に二人が一緒にいるところを目撃させたくなります。義父にしてみれば、「自分の娘が事故に遭って大変な時に、その夫が別の女と一緒にいるとは何事か!」ということになります。見つかったインスはどうするでしょう? 「あんたの娘も不倫しとったんや!」とは勿論言いません(^_^;)。改めて不倫ということに悩んだり、生死を彷徨う二人を思い、ヨンスともう逢わないと誓うでしょう。観客はインスに同情し、なんとかヨンスと上手くいって欲しいと強く願うはずです。でも、この映画はそうしませんでした。
 ここで本題のリアルについてです。映画やドラマにおいては観客の予想通りの展開になると「リアル」じゃなくなります。つまり、作り手側の意図が透けて見えると「リアル」ではなくなるということです。「観客の予想を裏切り、期待は裏切らない」。これが物語作りの肝なんですね。



映画評論・レビュー ブログランキングへ

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

容疑者 室井慎次

【内容】
 警視庁・室井管理官(柳葉敏郎)は、殺人事件の捜査の責任をとらされ逮捕されてしまう。若き女弁護士・小原(田中麗奈)は室井を救おうとするが、その前に立ちはだかる灰島弁護士(八嶋智人)は室井を徹底的に追い詰めていく。警察庁と警視庁の確執が絡み、新城(筧利夫)や沖田(真矢みき)の尽力も虚しく、事態は最悪の状況に。室井の捜査への姿勢に心動かされた新宿北署の刑事(哀川翔)たちは、さらに殺人事件の真相を追う・・・果たして、室井はシロか、クロか!?(ってシロに決まってるんだけどね)

【感想】
 「踊る~」の人気キャラクター室井慎次の人間性を徹底的に描いた意欲作です。「踊る」シリーズは根底に組織論がテーマとして流れていますが、室井は上層部と現場の板挟みになって悩むといういわゆる中間管理職です。この辺がサラリーマンやOLにも共感する部分が多く、人気キャラクターとなった訳ですが、その室井が組織に翻弄される姿を描いています。
 このブログでは、その映画の元ネタや下敷きとなっている作品などを紹介しながら分析していますが、『容疑者 室井慎次』は法廷モノの要素は使っていますが、全体的な構成は全くのオリジナルのような気がしました。でもその分、ちょっとストーリーに乗りにくい感じです。
 『交渉人 真下正義』と比べるのは何ですが、『交渉人~』は感想にも書きましたが、色々な部分で非常に観客に親切に作られています。しかし『容疑者~』にはその配慮がありません。一般人は警察庁と警視庁の違いや検察の役割といったことにそれほど詳しいわけではありません。その辺の対立の構図がイマイチ分かりにくいですね。だから室井の置かれている辛い境遇も伝わりにくいです。「これは踊るのスピンオフだから、その辺は予習してきてよ」というのは、作り手側の横暴です。また公安の人間(大杉漣)もちらっと写りますが、余程の『踊る~』ファンでなければ彼の存在意義なんかも「?」ではないでしょうか?(公安はいわゆる影の警察だから顔もハッキリ写してないという演出です)
 この映画を観て感じた事は、「正義」を貫く事、自分の信念を守り通すのは辛いことだということです。人間誰でも周囲に迎合したり、上手く立ち回ろうとするものです。その方が生きていく上で楽ですから。それ故、室井のようなキャラクターに人々は憧れを抱くし、頑張って欲しいと声援も送るのでしょう。
 
 ここからは、ネタバレです。今回は室井の過去の恋愛について語られます。ただ、その恋愛話がちょっと・・・・という感じです。「セカチュウ」「いま会い」なんかもそうですが、もういい加減に恋人が病気で死ぬなんて設定は止めて欲しいです。恋人が死なないと感動的な恋愛は描けないのでしょうか? 君塚サンはラブストーリーをメインで描く脚本家じゃないですけど、今までにない室井らしい恋愛というのを描いて欲しかったです。
 あと、田中麗奈演じる小原弁護士の設定です。ドラマは最初反目していた二人が最後に心を通わせるというセオリー(アンチといいます)があるので、最初室井と小原は対立させなければなりません。それで、小原が警察嫌いという設定になったと思われます。しかし、その理由が過去にストーカー被害にあったのに警察がまともに取り合ってくれなかったというものです。刑事のセリフなんか、あの桶○事件で報道されたまんまです。警察嫌いなら警察と関わりの深い弁護士なんかになろうと思わないはずです。室井の心情は丁寧に描かれていますが、小原の心情はちょっと一貫性を欠いている気がしました。
 そして、観客の最大の不満はやはり犯人像でしょう。「踊る」シリーズは『交渉人』も含めて、いつも犯人像が「?」です。
 まぁ、「踊る」は犯人逮捕のドラマじゃなく、組織を描いたドラマであることは分かります。『容疑者』も組織に翻弄される室井の姿を描いた映画ですから、犯人の心情なんて関係ないのかもしれません。逆にそんなしょうもない事件に振り回された警察の実態を描く事で、警察の問題点なんかを訴えていると観ることも出来ます。でも宣伝で「史上最悪の三日間」とか「警視庁史上、最悪の事態」とか煽るものだから、観客はやっぱり「どんな事件?」って期待するんです。刑事ドラマの王道はやはり、犯人対警察ですからね。まぁ、「これは組織に翻弄される男たちの話だ!」なんて全面に謳っても観客動員が増えるとは思えないので、やはり「史上最悪の事件!」てな宣伝にならざるを得ないでしょうけど。


映画評論・レビュー ブログランキングへ

テーマ : 今日観た映画
ジャンル : 映画

ブログ内検索
リンク
フリーエリア
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。